「第46回千歳JAL国際マラソン」の中止について
令和8年6月7日に開催を予定しておりました「第46回千歳JAL国際マラソン」について、令和8年1月8日開催の千歳JAL国際マラソン実行委員会において、昨今の千歳市内におけるクマの出没状況を鑑み、クマ対策の確認期間が一定程度必要なことから、誠に苦渋の決断ではありますが、1年後の再開を目指し標記大会を中止することに決定いたしました。
クマの生息域を走る以上、リスクをゼロにすることはできませんが、今後、専門家や関係者などからのご意見を伺いながら、今まで以上の熊対策や各種の対策を検討し、早期の大会再開に向け調整を行ってまいります。
参加を予定されていた方、関係者の皆様に、心よりお詫び申し上げますとともにご理解いただきますようお願い申し上げます。
なお、中止に至りました経緯及び今後の展望については以下のとおりであります。

中止の判断に至ったこれまでの経緯
(1) 本大会のコースの約7割が森林を通るコースの利点を生かして、これまで「森林浴マラソン」として人気を得ており、本コースはクマの生息地と考えられるなかで、これまでは事故がなかったところであります。

(2) しかしながら、第45回大会の10日後の令和7年6月11日に本大会のスタート地点がある青葉公園付近でクマとタクシーの衝突事故が発生し、翌12日には同じく付近の住宅の庭先にクマの足跡が発見されるなど市街地を徘徊した経過があり、これまでとは違った次元に入ったと言わざるを得ない状況と受け止めました。

(3) これはコース付近に「クマの存在の有無」が確認できないなかでの大会運営の難しさを再認識させられたものであり、大会事務局としては本年第46回大会の開催に向けて何らかの対策を取ることができなければ、「ランナーとの不測の遭遇の回避」及び「配置スタッフの安全確保」の観点から、現コースでの大会開催は難しいと認識いたしました。

今後の展望について
今回の「1年後の再開を目指す中止」は、「次なる一歩」のための準備期間と考えております。この期間を利用し、より安全で地域に愛される大会として再スタートを切るため、以下のとおり準備に邁進いたします。

1. 学識経験者や民間のコンサルタントなどクマに関する知識や経験を持つ専門家と連携した対策
既に熊対策に詳しい学識経験者やクマ専門家の皆様より助言をいただいておりますが、さらなる情報収集を行うとともに、準備期間を活用して助言をいただいた対策、現地調査、コース周辺のパトロール、痕跡調査などを計画的に実施し、再開時にはランナー及びスタッフが安心して参加できるよう熊対策を進めてまいります。

2. コース環境の改善
コース周辺の視認性を高めるため、見通しの悪い箇所等においてバッファゾーンを作るなど草刈り及び、音を鳴らしてクマの寄りつき状況を定点カメラ等で確認するなどクマとの不測の遭遇を防ぐための調査研究を行ってまいります。

支笏洞爺国立公園の支笏湖に連なる国有地並びに、株式会社伊藤組様用地の豊かな自然は私たちの宝です。今後もこの森を走り続けるために、私たちは「一年後の再開を目指し中止」する決断をいたしました。
何卒、今回の提案に至った事情をご賢察いただき、今後とも変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。

第46回千歳JAL国際マラソン 大会長